
結論:災害時の通信は「起きてから」では間に合いません。やることは、電源の確保・連絡手段の二重化・家族の番号を書いた紙一枚。この3つを平時に済ませておくだけで、当日の判断がずいぶん軽くなります。
この記事は、地震や台風、大規模停電で「スマホが使えなくなるかもしれない」と一度でも思ったことがある方に向けた内容です。あなたのスマホは、いま充電できなくなったら何時間もちますか? 災害の当日にできる工夫は、実はそれほど多くありません。勝負がつくのは平時の準備のほうなんです。ここでは公開されている制度(災害用伝言ダイヤル171、web171、00000JAPAN)と、端末側でできる設定を整理して、今日中に終わるものから順に並べます。読みながら個別に聞きたいことが出てきた方のために、質問できる窓口を記事の最後に載せています。
災害時、通信は「全部止まる」のではなく「部分的に細る」
大きな災害が起きたとき、通信がいきなりゼロになるケースばかりではありません。実際に起きやすいのは、①基地局の停波(停電・設備の損壊)、②輻輳(つながりにくさ)、③手元の端末の電池切れ、この3つが段階的に重なっていく状況です。携帯各社は基地局に非常用のバッテリーや発電機を備えていますが、稼働できる時間には限りがあります。停電が長引けば、条件の厳しい場所から順に停波していく。一方で輻輳のほうは音声通話が集中したときに起きやすく、各社は音声側に規制をかけつつ、データ通信は比較的通す運用をとることが多いんです。「電話は全然つながらないのに、LINEのメッセージは届いた」という状態が生まれるのはこのためです。ここを知っているかどうかで、当日の動き方はかなり変わります。

まめ研究員としては、ここが一番の分かれ目だと思っています。「電話がつながらない=通信が全滅した」と思い込むと、電池を削るだけのリダイヤルを繰り返してしまう。データ通信は生きているかもしれない、という前提で動けたほうが、同じ電池残量でできることが増えます。
平時にやっておく7つの備え
- モバイルバッテリーを1人1個、満充電で保管する。10000mAh前後でスマホ約2回分が目安と言われています。半年に1回は充電を足して、放電しきらせないこと
- 充電ケーブルを1本、バッテリーと同じ袋にまとめる。iPhone 15以降とAndroidの多くはUSB-C、それ以前のiPhoneはLightningなので、家族の端末に合わせて本数を決めます
- 家族の携帯番号を紙に書き、財布と玄関の2か所に置く。端末が壊れると、連絡先ごと使えなくなるのが盲点です
- 災害用伝言ダイヤル171を、家族で1回だけ体験しておく。毎月1日と15日、正月三が日、防災週間(8月30日〜9月5日)、防災とボランティア週間(1月15日〜1月21日)に体験利用ができます
- 緊急速報メール(エリアメール)の受信設定がオンか確認する。iPhoneは設定→通知の一番下、Androidは設定→通知→緊急速報メールから確認できます
- 健康保険証・運転免許証・通帳の見開きを撮影して端末に保存し、クラウド側にも置いておく。再発行や各種手続きの場面で効いてきます
- 通信手段を1社に集中させない。デュアルSIM対応の端末なら、メイン回線とは別のネットワークをeSIMで1本持っておくと、停波するエリアが重なりにくくなります
連絡手段は「3層」で考えると抜けが減る
- 第1層:データ通信を使うもの。LINE、Rakuten Link、メールなど。音声通話より通りやすい場面が多く、既読がつくだけでも安否が伝わります
- 第2層:災害時のための仕組み。災害用伝言ダイヤル171は1伝言30秒以内の録音で、保存できる件数は提供時の運用で決まります。web171は文字で残す方式で1伝言100文字以内。相手のスマホが壊れていても、固定電話や他人の端末から聞ける・読めるのが強みです
- 第3層:通信インフラにぶら下がらないもの。公衆電話、ラジオ、避難所の掲示。公衆電話は停電時でも硬貨で通話できるアナログ回線が残っており、設置場所はNTT東日本・西日本のサイトで平時に検索しておけます
- 補助として00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)。大規模災害時に各社の公衆無線LANがパスワードなしで無料開放される仕組みで、自分の回線が止まっていてもつながる可能性があります

3層に分ける意味は、「1層が落ちても2層で届く」状態を作っておくことです。全部が同じ回線にぶら下がっていると、その回線が停波した瞬間に打つ手が無くなる。紙とラジオは古く見えますけど、電源も基地局も要らないという一点で、いまだに強いんですね。
ここに注意⚠️
- 00000JAPANは暗号化されていません。情報収集や安否確認には使えますが、ID・パスワード・カード番号の入力は避けてください
- 災害用伝言ダイヤル171は、体験利用日以外はつながりません。本番で初めて操作すると、ガイダンスの途中で迷います
- 副回線を用意するなら、実際に発信とデータ通信ができるところまで確認しておく。SIMを入れただけで開通処理が終わっていない、APN設定が入っていない(楽天モバイルなら rakuten.jp)という止まり方が多いです
- モバイルバッテリーは満充電のまま長期放置すると劣化が進みます。防災袋に入れっぱなしにするより、普段使いしながら循環させるほうが、いざという時に生きています
- 避難所のWi-Fiと充電スポットは混みます。到着してから探すのではなく、自治体のハザードマップと合わせて事前に場所を見ておくと動きが速くなります

注意点をまとめると、「用意した気になっているものを、一度使ってみる」これに尽きます。バッテリーも副回線も171も、試していないものは本番で止まると考えておいたほうがいいです。ここまでで役に立ったと感じたら、拍手👏を1回もらえると励みになります。
💡 3つの申込ルート、どれが一番お得か
副回線を1本持っておこうと考えて楽天モバイルを検討する場合、申込のルートが複数あることは知っておいて損がありません。大きく分けて「従業員紹介」「三木谷キャンペーン」「通常の紹介キャンペーン」の3つがあり、受け取れる内容と適用条件がそれぞれ違います。さらに、いま申し込もうとしている回線が1回線目なのか2回線目なのか、あるいは過去に解約していて再契約になるのかによって、答えが変わる場合もあるんです。条件を横並びにして比べたものは別の解説記事にまとめてあるので、申し込む前に一度目を通しておくと判断しやすくなります。

申込前の個別の疑問は、プロフィール記載のLINEでも受け付けています。
📚 動画でも解説しています
設定画面まわりは、文字より動いている画面を見たほうが早いこともあります。通信まわりの話はこちらでも発信しています。
https://www.youtube.com/@RakuMobaResearch
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次回は「避難先でスマホの充電をどう確保するか」を、モバイルバッテリー以外の選択肢も含めて整理する予定です。この記事が参考になったら、拍手👏で教えてもらえると次の記事の優先度に反映できます。
