
結論:「防水」は真水・常温・静かな水・新品時という条件付きの性能です。お風呂、海、プール、シャワーの水圧、落とした後——このあたりは防水スマホでも水没が起きやすい場面なんです。
最近のiPhoneやAndroidの多くは「IP68」の防水・防塵性能をうたっています。そのせいか、お風呂で動画を見たり、海辺で写真を撮ったりするのを気にしない方も増えました。でも、あなたのスマホの防水性能がどんな条件で試験された数字なのか、説明できますか? この記事では、防水スマホでも水没が起きやすい場面と、濡れてしまった後の正しい対処を、メーカーの公開情報をもとに整理します。修理代は機種によっては数万円になるので、知っておいて損はない話です。なお、個別に質問できる窓口を記事の最後に載せています。
「IP68」は何を保証している数字なのか
IPコードは国際規格IEC 60529で決められた等級で、「IP」の後の1桁目が防塵、2桁目が防水を表します。防水側の数字でいうと、IPX4は「あらゆる方向からの水しぶき」に耐える程度、IPX7は「水深1mに30分沈めても浸水しない」程度、IPX8は「IPX7より厳しい、メーカーと合意した条件」です。
ここがポイントで、IPX8の具体的な条件は機種ごとに違います。たとえばAppleの公式サイトでは、iPhone 16は「最大水深6mで最大30分間」と記載されています。一方で、この試験は管理された実験室の条件下で、真水を使って行われたものです。お湯、石けん水、海水、勢いのある水流は試験の前提に入っていません。
さらにAppleは、防沫・耐水・防塵性能は永続的なものではなく、通常の使用による摩耗で低下する可能性があること、そして液体による損傷は保証の対象外であることも明記しています。つまり「IP68だから水没しない」ではなく、「新品時に、決まった条件なら浸水しなかった」というのが正確な読み方なんですね。

防水は「水に入れてもいい機能」ではなく、「うっかり濡れても壊れにくくする保険」と考えるのが現実的です。Androidの各メーカーも、取扱説明書で同じような注意書きを載せています。
防水スマホでも水没が起きやすい6つの場面
- お風呂・サウナ:お湯や湯気は試験条件外。温度差で本体内部に結露が起きることもあり、メーカー各社が浴室での使用を注意しています
- シャワーや蛇口の水を直接当てる:静かな水に沈める試験とは違い、水圧のある水流はすき間から入り込みやすくなります
- 海・プール:海水の塩分やプールの塩素はパッキン(防水用のゴム)を傷めやすく、砂が端子に入る問題もあります
- 石けん・シャンプー・洗剤がついたとき:界面活性剤は水の表面張力を下げるので、真水より浸水しやすくなります
- 落下・強くぶつけた後:見た目に割れがなくても、フレームのゆがみで防水性能が落ちていることがあります
- 画面割れ修理・バッテリー交換の後:分解した機種は、修理店によっては防水性能が元通りになる保証がありません
濡れてしまったときにやること・やらないこと
水没しかけたときに一番多いつまずきは、「乾かそうとして逆に壊す」パターンです。Appleのサポートページでは、液体に触れたiPhoneはコネクタ側を下にして手のひらで軽くたたき、余分な水分を出してから風通しのよい場所で乾かすよう案内しています。外部の熱源やエアダスター、綿棒やペーパータオルをコネクタに差し込むことは避けるよう明記されていて、「お米の袋に入れる」方法も、米の細かい粒が中に入る恐れがあるとして推奨していません。
充電も要注意です。iPhoneはLightning/USB-C端子に水分を感知すると「液体が検出されました」と警告を出しますし、Galaxyなど多くのAndroid機種にも同じような検知機能があります。端子が濡れたまま充電すると、金属部分が腐食してショートの原因になります。少なくとも30分ほど、警告が消えるまで待つのが基本です。ワイヤレス充電はiPhoneでは可能とされていますが、まずは本体の水分を拭き取ってからにしてくださいね。
海水やプールの水に浸かった場合は、Galaxyの取扱説明書などでは真水で軽くすすぐよう案内している機種もあります。ただ、すすぎ方は機種によって違うので、自分の端末のメーカーの案内を確認するのが確実です。

ちなみに、ドライヤーの温風は「早く乾かしたい」気持ちとは逆に、パッキンや接着剤を傷めることがあります。焦らず、自然乾燥が基本です。
ここに注意⚠️
- 液体による故障はメーカー保証の対象外になることが多く、修理は有償です。補償サービスに入っているか、一度確認しておきましょう
- 水に濡れた直後は問題なくても、数日〜数週間後に腐食で不調が出ることがあります。異常が出る前にバックアップを取っておくと安心です
- SIMトレイの小さなパッキンが劣化・欠けていると、そこから浸水しやすくなります。eSIMに切り替えるとSIMの抜き差し自体が減ります
- 防水ケースやジップ付きの袋は、海やプールでは手軽で効果的な対策です。ただしケース自体の劣化もチェックしてください

まとめると、「真水・常温・静かな水」以外は防水の守備範囲外と思っておくのが安全です。特にお風呂と海は要注意ですね。ここまでで役に立ったと感じたら、拍手👏を1回もらえると励みになります。
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次回は、スマホが壊れたときに困らないための「補償サービスの選び方」を整理する予定です。この記事が参考になったら、拍手👏で教えてもらえると次の記事の優先度に反映できます。
