
結論:サブ回線は「全員が持つべきもの」ではありません。まめ研究員の見立てでは、必要かどうかは「通信が止まったときに困る度合い」と「月にいくらまでなら払えるか」の2軸でほぼ決まります。今回はそこを切り分けていきますね。
この記事は、いまメイン回線1本で運用していて「サブ回線って持った方がいいのかな」と迷っている方に向けたものです。
あなたのスマホが今この瞬間に圏外になったら、いちばん困るのは何ですか。仕事の連絡でしょうか、それとも決済アプリや地図でしょうか。ここがはっきりすると、サブ回線に払える金額の上限も自然に決まってきます。
本文では、サブ回線の候補になる主要プランの月額・データ量・通話料・海外利用を並べたうえで、持つべき人の条件と、持たなくていい人の考え方を整理します。なお、個別に質問できる窓口を記事の最後に載せています。
サブ回線は「通信の保険」であって「安くする手段」ではない
サブ回線というのは、メインで使っている回線とは別に持つ2本目の通信契約のことです。eSIM対応のスマートフォンなら、1台の端末に2回線を入れて切り替えて使えます。iPhoneならXS以降、AndroidでもPixelやXperiaの近年のモデルは対応しています。
持つ理由は、大きく3つに整理できます。1つ目は障害や圏外への備え。2つ目は用途の分離で、仕事用の番号と私用の番号を分ける、あるいは通話用とデータ用を分ける使い方です。3つ目が容量の補強で、メインを小容量の安いプランにしておいて、足りない月だけサブ側でデータを買う組み方ですね。
1つ目の「備え」については、実際に起きた例があります。KDDIが公表した資料によると、2022年7月2日から4日にかけて発生した通信障害では、最大で約3,915万回線に影響が及んだとされています。2021年10月のNTTドコモの障害も、同社の発表で1,000万人規模の利用者に影響が出たとされました。1社にすべてを預けている状態だと、こういう日は打つ手が残らないわけです。

ここがポイントです。サブ回線を「通信費を下げる手段」だと思って契約すると、だいたい期待外れになります。回線が1本増えれば、合計の支払いは増えますからね。安くなるのはメイン側を小さいプランに落とせた場合だけで、それ以外は保険料だと割り切った方が判断がぶれません。
サブ回線候補の月額を4軸で並べてみる
候補を比べるときは、月額・データ量・通話料・海外利用の4軸で並べると差がはっきりします。以下は2026年8月時点で各社の公式サイトに掲載されている税込月額です。料金改定やキャンペーンで内容が変わることがあるので、申込前に公式サイトの最新の料金表と見比べてくださいね。
- 楽天モバイル(Rakuten最強プラン)|〜3GB 1,078円/〜20GB 2,178円/20GB超は3,278円でデータ無制限|Rakuten Linkアプリ利用時の国内通話は無料|海外の対象国・地域でデータ月2GBまで追加料金なし
- povo2.0|基本料0円+トッピング制。1GB(7日間)390円/3GB(30日間)990円/20GB(30日間)2,700円|通話22円/30秒|海外はトッピング購入制
- LINEMO(ベストプラン)|〜3GB 990円/〜10GB 2,090円|通話22円/30秒(通話定額は別オプション)|海外あんしん定額に対応
- IIJmio(ギガプラン)|2GB 850円/5GB 990円/10GB 1,500円|通話11円/30秒|国際ローミング対応
- 日本通信SIM(合理的みんなのプラン)|20GB 1,390円|月70分までの国内通話込み|海外はデータ通信のみ対応
- HISモバイル(自由自在290プラン)|1GB 290円/3GB 770円/7GB 990円/20GB 2,190円|通話9円/30秒|海外ローミング対応
この並びを見ると、目的別に候補が絞れてきます。
純粋な保険として持つなら、維持費が軽い順に見ます。povo2.0は基本料0円なので、使わない月の負担がありません。ただし180日間まったくトッピングを購入しないと利用停止の対象になるので、半年に一度は390円のトッピングを入れる運用が要ります。年780円で番号を維持できる計算ですね。
データの足しとして持つなら、1GBあたりの単価で見ます。20GBで比べると、日本通信SIMの1,390円は1GBあたり約70円、povo2.0の2,700円は1GBあたり135円です。毎月コンスタントに使うなら月額固定型の方が有利になります。
楽天モバイルは少し性格が違って、使わない月は1,078円まで下がり、使った月は3,278円で頭打ちになります。その差は2,200円。サブとして入れておくと、月ごとの使用量の振れ幅を吸収する役回りになるんです。
持つべき人・持たなくていい人
- 通信が止まると仕事が止まる人。訪問営業、配送、現場監督、オンコール対応など、連絡がつかない時間そのものが損失になる働き方
- スマホ決済や電子チケット、カーシェアの解錠に依存している人。財布も鍵も持たない運用にしているほど、圏外の影響が大きくなります
- 通う場所の電波が弱い人。地下の店舗、鉄筋の建物の奥、山間部など。回線設備が違えば入る場所も変わるので、2本目が効きます
- 番号を分けたい人。副業やフリマ出品の連絡先を私用と分けたい、という理由でサブを持つ人は多いです
- 月のデータ使用量の振れ幅が大きい人。出張月は30GB、在宅の月は3GB、というような使い方だと固定プラン1本では最適化しきれません
- 海外に年1回以上行く人。海外データが使える回線を1本持っておくと、渡航のたびに現地SIMを手配する手間が省けます
逆に、次のような方は無理に増やさなくていいと考えています。
在宅中心で、自宅にも職場にも安定した光回線とWi-Fiがある人。モバイル回線が落ちてもWi-Fi側で連絡は取れるので、2本目の出番が少ないんですね。それから、月のデータ使用量が3GB前後で安定していて、通話もほとんどLINEで済んでいる人。この使い方だと、2本目の月額に見合うだけの効果が出にくいです。
そしていちばん多いのが「管理しきれない人」です。回線が2本になると、支払い方法、更新の管理、eSIMのプロファイル、迷惑メール設定と、覚えることが単純に倍になります。ここは判断が分かれるところで、月1,000円の保険料より管理の手間の方が高くつくケースは普通にあります。
ちなみに、デュアルSIMにすると「どちらの回線で発信したか」が分かりにくくなって、翌月の通話料で驚く、というのもよく聞く話です。

まめ研究員の見立てでは、いま迷っている段階の方は、いったん見送りでいいと思うんです。「止まったら困る場面」が具体的に思い浮かばないうちは、まだ必要な段階ではないので。逆に、はっきり思い浮かんだ方は、その場面で要るのがデータなのか通話なのかを先に決めてくださいね。そこが決まると候補は2つか3つまで絞れます。
ここに注意⚠️
- 維持費0円の回線は、放っておくと止まることがあります。povo2.0の場合、180日間トッピングの購入がないと利用停止の対象です。半年ごとにカレンダーへ登録しておくのが現実的な対策になります
- メインとサブを同じ回線設備の会社にすると、備えとしての意味が薄れます。MVNOの多くはドコモ・au・ソフトバンクのいずれかの設備を借りて提供しているので、メインがドコモ回線ならサブはドコモ系以外を選ぶ、という見方が要ります
- eSIMは端末が壊れると差し替えが効きません。物理SIMなら別の端末に挿し直せますが、eSIMは再発行の手続きを踏む必要があります。バックアップ目的が強いなら、片方は物理SIMにしておく組み方もあります
- 2回線目は、キャンペーンの適用条件が1回線目と変わる場合があります。申込前に対象条件を読んでおくと、後から対象外だったと気づくことが減ります
- 通話の発信元回線を取り違えると、無料通話の対象外になって通話料が積み上がります。端末の設定でデフォルトの発信回線を固定しておくと、この事故はかなり防げます

注意点をまとめると、サブ回線は「契約して終わり」ではなく、維持の手間がセットで付いてきます。そこまで込みで判断してもらえれば、後から後悔しにくいはずです。ここまでで役に立ったと感じたら、拍手👏を1回もらえると励みになります。
💡 3つの申込ルート、どれが一番お得か
サブ回線として楽天モバイルを検討する場合、申込のルートによって還元の内容と適用条件が変わります。大きく分けると「従業員紹介プログラム」「三木谷キャンペーン」「通常の紹介キャンペーン」の3つがあり、それぞれ条件も、受け取りまでの流れも同じではありません。
さらに、2回線目として申し込む場合や、過去に契約していて再契約にあたる場合は、1回線目とは扱いが変わることがあります。サブ回線を検討している今回のテーマでは、まさにここが効いてくる部分なんですね。
3つのルートの違いと、どのケースがどれに当てはまるのかは、下の解説記事に条件ごとに整理してあります。申し込む前に一度目を通しておくと、後から「条件を満たしていなかった」という取りこぼしを避けやすいです。

申込前の個別の疑問は、プロフィール記載のLINEでも受け付けています。
📱 動画・SNSでも発信しています
文字だけだと分かりにくいところは、動画やSNSでも取り上げています。デュアルSIMの切り替え画面まわりは、実際に動く画面を見た方が早いです。
https://www.youtube.com/@RakuMobaResearch
https://twitter.com/MMbile9189
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次回は「デュアルSIMの設定で、データ通信と通話をどう振り分けるか」を画面の項目ごとに整理する予定です。今回の話の続きなので、サブ回線を入れることにした方はそちらもどうぞ。この記事が参考になったら、拍手👏で教えてもらえると次の記事の優先度に反映できます。
