
結論:エリアマップは「だいたい合っている」けれど、あなたの部屋の奥までは保証してくれません。生活動線の5地点を、15分かけて自分で測る。これが一番はっきりします。
この記事は、楽天モバイルに限らず「乗り換えたあとに電波で後悔したくない人」に向けた、実測の手引きです。あなたが1日でいちばん長くスマホを触っている場所は、どこですか。自宅のリビングか、寝室か、それとも職場の自席か。エリアの良し悪しの体感は、その1〜2地点でほぼ決まってしまうんですね。ここでは、公式エリアマップの読み方、追加費用ゼロでできる実測の手順、そして測った数字をどう解釈するかまでを順番に説明します。特別な機材は要りません。手持ちのスマホと15分あれば足ります。なお、申込前の個別の疑問を質問できる窓口を、記事の最後に載せています。
エリアマップは「予報」、実測は「実況」
各社が公開している通信エリアマップは、基地局の位置と電波の伝わり方から計算したシミュレーションです。公式サイトのエリアマップにも「実際の通信状況とは異なる場合があります」という趣旨の注記が添えられています。つまりマップは天気予報に近いもので、当たる確率は高いけれど、あなたの部屋の中の一点までは面倒を見てくれないんです。
もう少し踏み込むと、電波は周波数によって性格が変わります。楽天モバイルの自社回線は1.7GHz帯(バンド3)が主力で、そこに700MHz帯のプラチナバンド(バンド28)が2024年6月からのサービス開始として加わった構成です。周波数が高いほど直進性が強く、コンクリートの壁や地下では減衰しやすい。逆に700MHz帯のような低い周波数は障害物を回り込みやすい。同じ「エリア内」でも、木造アパートの窓際と鉄筋コンクリートの建物の中央付近で体感が変わるのは、この差が効いているからなんですね。
ですから、マップで色が塗られているかどうかは入口の確認にすぎません。予報を見たら、次は実況、つまり実測が要ります。

まめ研究員の見立てでは、エリア判断でいちばん損をしているのは「マップが塗られているから大丈夫」と「口コミで遅いと書かれていたからダメ」の両方なんです。どちらも、あなたの生活動線で出た数字ではないんですよね。
実測の手順 — 準備物4点、5地点で約15分
- 準備物は4点だけ。測定に使うスマホ本体、速度測定アプリ(Speedtest by Ookla など)、結果を書き留めるメモ、そして測定する5地点のリストです。所要時間は1地点あたり約3分、5地点で15分前後をみておいてください。
- 地点は「生活動線」から選びます。自宅でいちばん長くいる部屋、寝室、職場や学校の自席、通勤経路の駅ホーム、よく行く店。ここを外して駅前の広場だけで測ると、判断材料になりません。
- 各地点で3回続けて測り、3回の中央値を採用します。1回だけだと、たまたまの外れ値をつかんでしまうんですね。
- 時間帯を3つに分けます。平日の12時台、平日の18時〜21時台、そして空いている時間帯。混雑する時間の数字こそ、その回線の実力です。
- 下り速度だけでなく、上り速度とPing(応答速度)も記録します。ビデオ会議や写真のアップロードは、下りよりも上りとPingが効いてきます。
- 電波強度の生の値も見ておきます。iPhoneは電話の発信画面で「*3001#12345#*」と入力して発信するとフィールドテストモードが開きます。AndroidはSIMのステータス画面(設定→デバイス情報→SIMのステータス)から確認できます。ここでRSRP(dBm)を控えてください。
- 記録は「地点/時間帯/下り/上り/Ping/RSRP」の6列で残します。5地点×3時間帯で15行。これだけあれば、判断材料としては十分です。
測った数字の読み方と、電波以外の比較軸
- 下り5Mbps前後 — SNS、地図、Web閲覧は問題なく動きます。日常使いの合格ラインはこのあたり。
- 下り20Mbps以上 — YouTubeの1080p再生でもほとんど待たされません。
- 下り1Mbps未満 — 動画は360pでも止まりがちで、地図の読み込みももたつきます。
- Ping 50ms以下 — ビデオ会議やオンライン授業が安定しやすい水準です。
- 上り3Mbps以上 — 写真や短い動画のアップロードでイライラしにくくなります。
- RSRP −80dBm前後は良好、−100dBm付近は弱い、−110dBm以下だと切断や圏外が起きやすい、というのが一般的な目安です。
電波は大事ですが、それだけで乗り換え先は決まりません。実測の結果と並べて見るために、主要な選択肢を月額・データ・国内通話・海外の4軸で置いておきます。
| 事業者・プラン | 月額(税込) | データ量 | 国内通話 | 海外 |
| 楽天モバイル Rakuten最強プラン | 1,078円 / 2,178円 / 3,278円 | 〜3GB / 〜20GB / 無制限 | Rakuten Linkアプリ利用で0円 | 72の国と地域で月2GBまで追加料金なし |
| ドコモ ahamo | 2,970円 | 30GB | 5分以内無料、超過は22円/30秒 | 20GBまで追加料金なし(15日以内) |
| au povo2.0 | 基本料0円+トッピング | トッピング次第(例:1GB/7日間 390円) | 22円/30秒 | 海外向けトッピングを都度購入 |
| ソフトバンク LINEMO ベストプラン | 990円 / 2,090円 | 〜3GB / 〜10GB | 22円/30秒 | 別途申込が必要 |
※2026年8月時点の各社公式サイト表記をもとにした概要です。金額は税込。条件や金額は改定されるので、申込前に公式サイトの最新表記を確認してくださいね。この表を見ると、楽天モバイルの3,278円で無制限という点は確かに強い。ただ、平日18時台の実測が2Mbpsしか出ない場所で暮らしているなら、無制限の価値は目減りします。だから実測が先で、料金表は後なんです。

測るときのコツをひとつ。混んでいる時間に出た遅い数字を「今日はたまたま悪かった」と切り捨てないでくださいね。平日18時台の値こそ、あなたが毎日使うことになる速度です。
ここに注意⚠️
- Wi-Fiをオフにしてから測る — Wi-Fiにつながったまま測って「速いから大丈夫」と誤判定するのが、いちばん多いつまずきです。機内モードのオン・オフでも切り分けられます。
- エリアマップの表示は屋外基準で作られています。屋内、地下街、エレベーターの中は別物として扱ってください。
- 比較するときは同じ端末・同じアプリで揃えます。端末が違うと対応バンドも違うので、そもそも比較になりません。
- 空いている時間帯の数字だけで判断しないこと。平日12時台と18時〜21時台を、それぞれ1回は測っておきたいところです。
- 申込後に電波が合わないと分かった場合の逃げ道も、事前に確認しておくと安心です。電気通信事業法の初期契約解除制度(契約書面の受領日を含む8日以内)や、各社が用意する確認措置の対象になるかどうかは、公式サイトに記載があります。

まとめると、Wi-Fiを切る、混雑帯で測る、同じ端末で揃える。この3つを守るだけで、実測の精度はぐっと上がります。ここまでで役に立ったと感じたら、拍手👏を1回もらえると励みになります。
💡 3つの申込ルート、どれが一番お得か
電波の確認が済んで、いよいよ申し込む段になると、次に迷うのが「どこから申し込むか」です。楽天モバイルには大きく分けて、従業員紹介、三木谷キャンペーン、通常の紹介キャンペーンという3つのルートがあります。この3つは還元の内容も適用条件も同じではありません。さらに、2回線目として契約する場合や、過去に契約していて再契約になる場合は、そもそも対象になるかどうかの答えが変わることがあります。
ここを確認しないまま申し込んで、あとから条件を満たしていなかったと気づく。これは乗り換えでよくあるつまずきの型のひとつなんですね。3ルートの違いと、どのケースでどれを選ぶことになるのかは、下記の解説記事に条件ごとに整理してあります。申込前に一度目を通しておくと、判断が早くなります。

申込前の個別の疑問は、プロフィールに記載しているLINEでも受け付けています。エリアの相談も、契約条件の確認も、同じ窓口で大丈夫です。
📚 動画でも解説しています
フィールドテストモードの開き方や速度測定の実演は、文字よりも動画のほうが早いこともあります。エリアや通信まわりの解説は、こちらでも発信しています。
https://www.youtube.com/@RakuMobaResearch
https://twitter.com/MMbile9189
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次回は「口コミの速度報告を、どこまで信じていいか」を、測定条件の見方から整理する予定です。この記事が参考になったら、拍手👏で教えてもらえると次の記事の優先度に反映できます。
