
結論:機内モードは「飛行機の中だけのスイッチ」ではありません。電波が弱い場所での電池の節約、つながりが悪いときの掴み直し、海外での想定外の通信を止める、この3場面で役に立つ道具なんです。
あなたのスマホ、最後に機内モードをオンにしたのはいつでしたか? 飛行機に乗るとき以外は触らない、という方も多いと思います。この記事は、機内モードの仕組みをざっくり理解して、日常の「電池が減る」「圏外から戻らない」「海外で通信費が心配」という3つの悩みに使い分けたい方向けにまとめました。逆に、使うと困る場面(着信を逃す、緊急時に連絡が取れない)も合わせて整理しています。個別に質問できる窓口を記事の最後に載せています。
機内モードで何が止まって、何が残るのか
機内モードをオンにすると、スマホが電波を出す機能がまとめて止まります。具体的には、モバイル通信(4G/5Gのデータ通信と音声通話、SMS)が完全に止まり、初期状態ではWi-FiとBluetoothも一緒にオフになります。ただ、ここが少しややこしいところで、iPhone(iOS)もAndroidも、機内モード中に自分でWi-FiやBluetoothをオンに戻すと、その状態を覚えてくれるんです。次回から機内モードにしたときは、モバイル通信だけ切れてWi-FiとBluetoothは残る、という動きになります。
つまり、機内モードは「全部オフ」のスイッチというより、モバイル回線を確実に止めるスイッチと考えた方が実態に近いです。ワイヤレスイヤホンをつないだまま音楽を聴く、ホテルや機内のWi-Fiだけ使う、といった使い方ができるのはこの仕組みのおかげです。
一方で、GPS(位置情報の受信)は電波を「受け取るだけ」の機能なので、多くの機種で機内モード中も動きます。オフラインで地図アプリを使えるのはこのためですね。ただし地図データそのものは事前にダウンロードしておかないと表示されないので、そこは準備が必要です。

機内モード中は電話もSMSも届きません。着信は「圏外」と同じ扱いになるので、相手には「電波の届かない場所に〜」と案内されるのが一般的です。大事な連絡を待っている日は使いどころを選んでくださいね。
電池と電波、日常での使いどころ
- 電波が弱い場所に長くいるとき:地下の店舗、山間部、ビルの奥まった部屋など。スマホは電波が弱いと基地局を探すために送信出力を上げ、検索を繰り返すので電池の減りが早くなりがちです。Wi-Fiがあるならモバイル通信だけ止めると消耗を抑えやすくなります
- アンテナ表示はあるのに通信しないとき:機内モードを10秒ほどオン→オフにすると、スマホが基地局を掴み直します。再起動より手早く試せる最初の一手です
- 圏外から戻ってこないとき:地下鉄やトンネルを抜けたあとに圏外表示が残る場合も、同じオン→オフが有効なことがあります
- 充電を急ぎたいとき:通信による消費が減る分、充電の進みがわずかに早くなる場合があります。体感差は機種や状況次第です
- 寝ている間に通知を止めたいとき:ただしこの用途は、着信も止まる機内モードより「おやすみモード(集中モード)」の方が向いています
- 子どもにスマホでゲームや動画を見せるとき:ダウンロード済みの動画やオフラインゲームなら、課金画面や外部への通信を遮断しやすくなります
操作はiPhoneならコントロールセンター(画面右上から下にスワイプ)の飛行機アイコン、Androidなら画面上部からスワイプしたクイック設定パネルの「機内モード」をタップするだけです。準備物は不要で、所要時間は10秒もかかりません。
海外で役立つ「機内モード+Wi-Fi」の組み合わせ
- 出国前に設定を確認:「データローミング」のオン/オフの場所を把握しておく。iPhoneは「設定」→「モバイル通信」→「通信のオプション」、Androidは「ネットワークとインターネット」→「SIM」付近にあることが多いです
- 着陸直後は機内モードのまま:空港Wi-Fiにつないでから、ローミングを使うかどうか落ち着いて判断する
- 楽天モバイルの場合:公式サイトの案内では、対象の国と地域で毎月2GBまで海外ローミング(データ通信)を追加料金なしで使えます。対象国かどうかは渡航前に公式ページで確認しておくと安心です
- 他社プランや現地SIMを使う場合:日本の回線側はローミングを切っておかないと、意図しない通信が発生することがあります。eSIMを併用するなら、使わない回線を明示的にオフにしておきます
- 帰国便の前:オフラインで使う地図・搭乗券・予約確認画面をスクリーンショットや端末保存しておく

海外では「とりあえず機内モード、使うときだけ解除」という順番にしておくと、知らない間にアプリが大量に通信していた、という事態を防ぎやすいです。ローミング料金が発生するプランの方ほど、この順番が効いてきます。
ちなみに飛行機の中については、国土交通省が2014年9月に制度を見直し、機内モードなど電波を発しない状態であれば、離着陸時を含めて電子機器を使えるようになっています。機内Wi-Fiが提供されている便では、機内モードにしたうえでWi-Fiだけオンにして使うのが基本の形です。細かい扱いは航空会社ごとに違うので、搭乗時のアナウンスに従ってください。
ここに注意⚠️
- 機内モード中は110番・119番などの緊急通報もモバイル回線経由ではかけられない状態になります。山歩きや夜道など、もしもの可能性がある場面での常用は避けた方が安全です
- Wi-Fiをつないでいても、通常の電話番号への着信やSMSは届きません。認証コードのSMSを受け取る予定があるときは要注意です
- 「Wi-Fi通話」や楽天モバイルのRakuten Linkのようなデータ通信を使う通話アプリは、Wi-Fi接続中なら使える場合があります。ただし相手側・設定次第なので、頼り切らないこと
- 機内モードのオン→オフで直らない通信不良は、再起動、SIMの抜き差し、APN設定の確認(楽天モバイルなら「rakuten.jp」)へと順に進めてください
- 電池節約目的で長時間使うと、解除し忘れて連絡がつかない状態が続きがちです。用が済んだら戻す習慣をつけておくと安心です

機内モードは便利ですが、「連絡が取れなくなる」という一番大きな副作用があります。電池目的なら、まずは低電力モードや画面の明るさ調整を試して、それでも足りないときの切り札くらいに考えるのがバランスがいいと思います。ここまでで役に立ったと感じたら、拍手👏を1回もらえると励みになります。
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次回は、海外でのeSIMと日本の回線の使い分けを、設定画面の順番に沿って整理する予定です。この記事が参考になったら、拍手👏で教えてもらえると次の記事の優先度に反映できます。
