演習が思うように進んでいない受講者を見ると、
つい、

理解が足りないのかな
と考えます。
説明が届いていないのか、
基礎が抜けているのか。
遅れの原因を、
その人の能力や理解の側に探しにいく。
最初に手が伸びるのは、
たぶんそこです。
ある日、前日の演習の進み具合を気にして、
朝から沈んでいる受講者がいました。
遅れているんじゃないか、
というところに気持ちが向いていて、
手も重くなっている。
できないから遅れていたというより、
遅れを気にして固くなっていた
という感じでした。
速度は気にしなくていい、
と全体に伝えたら、
少し空気がほどけた。
詰まっていたのは、
能力ではなく、
状態の方だったのだと思います。
疲れや気持ちの重さは、
成果物には直接出てきません。
出てくるのは、
- 進みが遅い
- 手が止まりがち
という結果だけです。
だから結果だけを見ると、
理解不足や能力の問題に見えてしまう。
同じ「遅い」でも、
奥にあるのが理解の話なのか、
その日のコンディションの話なのかは、
外からは分かりにくいものです。
いつも状態のせいにすればいい、
という話ではありません。
本当に基礎が抜けていて
遅れていることも、当然あります。
ただ、
遅れをすぐ能力の話にしてしまうと、
状態の方が見えなくなる。
疲れている人に
「もっと頑張れ」
と言っても、説明を足しても、
そこは動きません。
進みの遅い人を見たとき、
中身を疑う前に、
いま単純に疲れていないか、
何か別のことで気持ちが重くなっていないかも、一緒に見る。
進みの遅さは、
できないことのサインとは限りません。
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遅さをその場でどう読むかは、
ここまでに書いたとおりです。
遅さが気になる場面は、
もう一つあります。
見てきたことを、
あとで評価として言葉にして返すときです。
序盤に時間がかかっていたのは事実でも、
それを「動き出しが遅い」と書いた途端、
受け取る側にはずっと重い言葉として届くことがあります。
こちらは事実を伝えたつもりでも、
相手には「動けない自分たち」として残ってしまう。
その言葉を口にする前にやっていることを、
こちらのTipsにまとめています。

【関連リンク】
■ Learning Design Studio Tipsガイド
Tips全体の読み方や、
Learning Design Studio内での位置づけは、Tipsガイドにまとめています。

