「AIで簡単に稼げる！」
そんなキャッチーなタイトルのYouTube動画を、私は毎日のように見漁っていました。
でも――結論から言うと、「そんな都合のいい話は、やっぱりない」。
■ 時代は「ラクして稼ぐ」から「ツールで稼ぐ」へ
少し前までは、「Webデザイナーになろう！」「Instagramで収益化しよう！」といった副業情報が多かった印象です。
「会社を辞めて、自由な時間と高収入を手に入れました」…そんな夢のようなコピーも、よく見かけました。
でも最近はちょっと流れが変わってきて、「Canvaで簡単に稼ぐ方法」「AIを使って1日○万円！」など、“ツールを使って稼ぐ”という広告が主流になってきたように思います。
■ 「稼ぎたい」と思ったのは、生活が変わったから
正直、日本にいた頃の私は、こうした話に一切興味がありませんでした。
でも、海外に引っ越して、仕事を辞め、収入が途絶えたとき――**「ラクに稼げる方法」**は、突然、ものすごく魅力的に思えたのです。
無料の動画を見て、その通りにやれば稼げる？本当にそんなうまい話があるのか？
そう思っていたとき、ふと独立時にお世話になった人の言葉を思い出しました。
「“楽して稼げる”のは、詐欺しかないんだよ」
そう、そうに広告売ってる方々って、実は裏側が・・・なんてことよくある話だと思います。
■ 実際に「AIで稼ぐ」系の動画を試してみた
それでも私は、YouTubeに並ぶ「AIで稼ぐ」動画を、片っ端からチェックし、実際にいろいろ試してみました。
- デジタル商品を作ってみる
- ブログを立ち上げてみる（←これはちょっと課金）
- SNSで発信してみる
どれも、大きなお金にはなりませんでした。大きなお金というか、満足できるお金。
そして気づいたのは、「AIで稼ぐ」は、やり方次第で可能。でも、それは決してインフルエンサーなど他人の「勝ち方」を真似してもしょうがないと言うこと。
AIを使って仕事をしてみて、気づいたリアルなこと
今、私は自分で仕事を取り、SNSシナリオの制作をしています。そして、AIを実際の現場で使う中で、ChatGPTの使い方を間違えると自分自身が「嘘の発信」をしてしまうことになる。と感じています。だって、chatGPTは会話モデルなのだから。恋愛相談したり、悩み相談するにはいいかもしれない。
■ ① 教科書からSNSまで、すべてを“平均化”して学習している
ChatGPTは、以下のような情報を全てまとめて学んでいる。
- 専門的な論文
- わかりやすい一般向け記事
- SNSの投稿やブログの体験談
だから、正確な情報も曖昧な情報も混ざった文章を生成してくる。
■ ② 「正確さ」より「自然な文体」を優先する傾向がある
ChatGPTは「人間らしく自然に話す」ことを目的に設計されている会話モデル。だから、難しいけど正確な情報よりも、スムーズでわかりやすい表現が優先されて選ばれている。
■ ③ 回答はすべて“確率”で決まっている
ChatGPTは、質問に対して「最も多く使われている答えはこれだな」という“確率”で返しているんです。
つまり、
- 専門的だけどマニアックな情報は選ばれにくい
- 多くの人が知っている“よくある情報”が優先される
だから、浅く広くは得意だけど、深くは苦手。
■ 結局、専門的なことは一次情報に頼るべき
GPT-4以降はかなり賢くなってきたとはいえ、本気で調べたいときは、やっぱり一次情報（論文・専門家の見解）が必要です。
AIは便利なツールですが、すべてを任せてしまってはいけません。
私たちは今、そんな可能性に満ちた時代に生きています。文章化が苦手な私には、chatGPTはとても便利なツール。
だからこそ、AIという“道具”を過信せず、地道に、そして希望を持って前に進むこと。
それが、きっといちばん大切なことなんじゃないかと思うのです。
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