不妊治療クリニックの日常は『両極端な旦那さんへの配慮』です。
前回はクリニックに来院される女性にフォーカスしましたが、今回は男性について。
「両極端な旦那さんへの配慮」って?と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
両極端とは、ズバリ「協力的か?」それとも「非協力的か?」です。
そもそも、男性が妻と一緒に不妊治療クリニックに来てくれる。
もちろん、これだけで既に協力的だという見方もできるでしょう。
それなのに、非協力的なんて語弊がある!と思われる方もいるのでは?
しかしながら、悲しいかな多くの女性たちは「もっと協力して欲しい」と思っています。
「不妊治療クリニックに来てくれるということは、治療に協力的なんだ」と期待値が高くなるだけに、落胆も大きくなってしまうんですね。
とはいえ、男性側からすれば「不満ばかり言われるけど、自分だって苦しいんだ」「具体的に何をすればいいかわからない」と悩んでいるのかも。
SOSを出したくても、出せない状態なのかもしれません。
不満を抱くだけじゃなく、どうすれば協力的な旦那さんになってもらえるのか。
まずは、旦那さんの現状を見つめて理想の姿に導くためにも、今回は日々クリニックで出会う男性の特徴についてまとめてみました。
もし、ご自身のパートナーに足りないな、と思う部分があればぜひ参考にしてみてくださいね。
不妊治療クリニックに来院される男性の特徴
クリニックに来院される男性のタイプは、大きくわけて3つ。
それではそれぞれの特徴を見ていきましょう。
1、検査を嫌がるタイプ
「クリニックに来ているのに、検査を嫌がる旦那さんがいるの!?」
そう感じる方の旦那さんは、妊活に協力的なのでしょう。
しかし実際は結構な人数、検査を嫌がる旦那さんはいらっしゃいます。
実は、クリニックに来たにもかかわらず検査を嫌がる旦那さんにも、それなりの理由があるのです。
・そもそもクリニックには付き添いで来たつもりだった
・前回の結果があるからもう検査しなくても良いだろう
などです。
女性側からすると「全然協力してくれない!」と怒り心頭になりそうな理由ですよね。
その気持ち、私もよくわかります。
付き添いで来ただけ、と捉えているタイプの旦那さんには、「そもそも不妊は女性側の問題」と考えている人が少なくありません。
この場合、「男性原因の不妊もある」ということをわかってもらえれば解決すると思いがちですが、ここで対応を間違えると取り返しのつかないことになる場合も。
男性にとって下半身の状態は、女性が思うよりもずっと「男としてのアイデンティ」に直結しています。
種を残す本能からか、男性機能が衰える=男として”終わり”と考える人が少なくないんです。
それなのに、もし検査で不妊の原因が自分だと判明したら……?
そう、女性だけではなく男性にとっても『不妊』は、非常にセンシティブな部分に触れる治療なのです。
実際に、奥さんには問題がなく旦那さんの精子の動きがあまり良くないと判明したご夫婦の旦那さんが、酷く落ち込んでしまい鬱のような症状になってしまったのを見たことがあります。
反対に、「俺を欠陥品扱いしやがって」というようにキレてしまう方もいました。
しかし、男性側に原因があったからといって落ち込むことはないんです。
もし不妊治療に無関心、協力的ではない旦那さんの場合は、ぜひ「男性原因の不妊は珍しいことではない」と教えてあげてください。
不妊の約半数は、男性に原因があることがわかっています。
クリニック内の男性、その約半分が何らかの問題を抱えているのだと思えば、少しでも気が楽になると思いませんか?
また、一度の検査結果で一喜一憂するのもナンセンスだと伝えましょう。
精子の状態は検査を受けた日の体調や、ストレス具合などで変化します。
ガイドラインより精子の数が少なくても、妊娠に至ったケースはたくさんあります。
どうしてもあまり大っぴらには言いにくい不妊治療だからこそ、パートナーに寄り添い歩んでいくことが大事です。
無為に時間を過ごしてしまわないよう、まずは「不妊」について男性に理解してもらいましょう。
2、従順だが最低限しか話さないタイプ
先ほどのタイプと比べると、少し協力的になってきました。
このタイプは「言われたことをやるだけ」で、とても受け身。
私が見てきた中で、このスタンスの男性は非常に多い印象です。
さらに、悲しいかなクリニックの空気も女性主体。
医師は女性にはお薬などをどっさりと処方する一方で、男性に対しては無精子症や静脈瘤など致命的な疾患がない限り、積極的な治療をおこないません。
夫婦2人の問題なのに蚊帳の外になりがちで、どんどん無口になっていく男性を沢山見てきました。
致命的な疾患がなくても男性ができること、気をつけるべき習慣はたくさんあります。
それなのに女性だけが主役になっている現状に、男性を巻き込みたくてウズウズしてしまうのです。
1つめのタイプと比べると協力的とはいえ、受け身は女性からすれば「非協力的」と取られても仕方ありません。
「精液検査=ゴール」
この考えを改めて、「質の良い精子を作り出すための行動」を今からでも始める必要があります。
3、自分ができることを知りたいタイプ
一番積極的と言えるのがこのタイプ。
奥様からのお勧めだったり、自分で調べたりして「何をすればいいか?」をすでに知っている男性は、医師への質問も積極的です。
では全く問題がないかと言えばそうではなく……。
このタイプの男性が悩むのは、不妊に関する情報を共有し合う「男性だけのコミュニティ」がほとんどないこと。
女性のコミュニティはたくさんあるのに、男性のはほぼないんです。
(実際に女性のコミュニティに入って、疎外感を覚えた男性もいます……)
知りたいことはたくさんあるのに、どこに相談すればいいのかわからない。
そうして、自分には何が必要なのかが明確にわからないままの男性も多くいます。
もちろんクリニックに相談頂ければいいのですが、何かと多忙な医師が十分な時間を割くのが難しかったり、月数回程度の来院で経過がわかりにくいことも。
また、クリニックで口頭で聞いたことをすべて記憶できないなど、様々なハードルがあります。
男性が気軽に相談できる場所はないものか……
いろいろ調べた中で、私が是非おすすめしたいのが「信頼できるLINE相談窓口」です。
たとえば、男性のQOL向上をサポートするサプリを開発・販売している「ナイトプロテイン」のLINE窓口。
男性の悩みを解決する製品ラインナップを持つ同社では、専門家によるアドバイスが1対1で受けられるLINE相談窓口を設けています。
参考までにHPの該当箇所(お問い合わせ/LINE相談)を貼り付けておきますね。
しかも365日、24時間以内に返信が来て、かつ無料!
はじめて患者さんに教えて貰ったときは、衝撃で言葉がでませんでした。
「自分には何が不足していて、どうすれば良いのか?」といった悩みに対して、専門家がしっかりとした根拠を元にアクションベースまで落とし込んだアドバイスをしてくれます。
やるべきことが明確になるので、奥様からも「主人が積極的になった!」と喜びの声を頂いているよう。
まさかクリニックではサポートしきれない部分を、こんなにきめ細かにサポートしてくれるサービスがあるなんて……。
うーーん、まいりました。
妊娠させやすい男性は、男性ホルモン(テストステロン)が高い行動をしている
では、妊娠させやすい=精子力の高い男性に共通する特徴とは一体どんなものでしょうか?
それはズバリ、男性ホルモンの分泌が増えやすい行動をしている人です。
キーワードは「テストステロン」と「抗炎症」!
まず、男性ホルモンの一種「テストステロン」は男らしい身体を作るだけではなく、精子の形成にも重大な影響を及ぼすホルモンです。
精子の質を保つためには、何よりも欠かせないもの!
そして「抗炎症」。
精子は「精巣」で作られますが、精巣はストレスや炎症に非常に弱いんです。
精巣がストレスや炎症でダメージを受けると、当然そこで作られる精子にも多大な影響が。
具体的には、精子の運動率低下や精子のDNA損傷による妊娠率・流産率の増加につながります。
それでは、実際にテストステロンを増加させ、抗炎症を意識するには何をすればいいのかを説明していきましょう。
Tips1・運動は週3回以上
まず、テストステロンの分泌向上のためにして欲しいのは「運動」です。
テストステロンは精巣で作られるほか、筋肉からも分泌されることがわかっています。
そのため、妊娠させやすい身体作りの第一歩は運動!
とはいえ、ムキムキマッチョになってください、と言っているわけではありません。
何かと忙しい人も多いでしょうから、程よい運動で十分。
くれぐれも、「運動のしすぎで疲れて行為ができない」なんて本末転倒なことにならないように。
頻度は週3回以上が理想的です。
ある調査では、週3回以上運動する人と、ほぼ運動しない人では3カ月以内の妊娠率に2倍もの差が開いたそう。
運動のためにまとまった時間が取れない場合は、仕事の休憩時間にスクワットをするなど、工夫して少しでも運動習慣をつけましょう。
Tips2・食べるべきは、タンパク質と野菜や果物
次に食事です。
理想はテストステロンを高める食材と、抗酸化作用のある食材をバランス良く食べること。
おすすめはタンパク質と野菜、果物です。
タンパク質というと肉や魚、卵、大豆製品などが思い浮かびますよね。
もちろんどれもそれぞれ良い面があり、バランスよく食べて欲しい食材ですが、一番のお勧めは魚!
特に脂肪分の多い魚がおすすめです。
脂肪と聞くと一見あまり身体に良くなさそう……と思いますが、魚の脂は「ω-3系脂肪酸」と呼ばれ、抗酸化作用を持つことで知られています。
とても質の良い脂なので、むしろ積極的に摂取していきたいですね。
さらにテストステロンの毛中濃度を上昇させる効果のある「カルニチン」や、効率よくタンパク質の合成がおこなえる必須アミノ酸を豊富に含んだ牛肉をプラスすると良いでしょう。
野菜や果物は言わずもがな、抗酸化作用の高い食材です。
とくに野菜を選ぶ際は緑の濃いものをチョイスするとグッド。
反対に、揚げ物や加工食品、アルコールは控えめにしてください。
揚げ物は体内で活性酸素を作り出し、酸化ストレスを増やす原因に。
加工食品、とりわけスナック菓子やファーストフードなどに使われるマーガリンやショートニングには、トランス脂肪酸が含まれています。
トランス脂肪酸は活性酸素を作るほか、精巣機能に影響を及ぼす可能性もあるのです。
そしてアルコールの摂取は、テストステロンの分泌量を低下させる結果に。
すべてを一度にやめてしまうのは難しいと思いますが、なるべく揚げ物や加工食品、アルコールを減らし、タンパク質と良質な脂、野菜・果物の割合を増やしていきましょう。
Tips3・7時間以上の睡眠を死守
運動と食事に気をつけていても、毎日疲労困憊では十分なパフォーマンスを発揮できません。
疲れを取るには、睡眠が一番。
そして精液や精子の量、さらにテストステロン量を低下させないためにも睡眠は重要なのです。
さらに、睡眠中に分泌される「メラトニン」というホルモンには、強力な抗酸化作用があります。
とはいえ、寝れば寝るほどいいというわけではありません。
理想は7時間以上、8時間未満。
あまり長すぎる睡眠は、逆に精子の量を減少させるようなので注意しましょう。
また、たくさん寝ていても中途覚醒が多かったり、良い睡眠リズムが作れていないと効果は半減します。
ぐっすり眠れるように、睡眠環境を整えることも大事ですね。
寝る前のテレビやスマホを控える、寝室をリラックスできる空間にするなど、工夫してみてください。
まとめ~精子力をあげるための行動は専門家に相談を~
上記に上げた対策は、あくまで一般例です。
ほかにもネットで検索すると様々な方法が出てきますが、ネットの情報に埋もれすぎると何が自分に必要なのかわからなくなってしまいます。
その前に、やはり自分に合った方法を専門家に相談するのが近道となるでしょう。
とはいえ、妊活は他人に相談するには中々センシティブな問題。
そこでわざわざ出向く必要がなく、相手の顔を見ることなく、記録にも残せるLINE相談が一番のおすすめです。
24時間365日送信できるので、空いた時間に相談できるのも忙しい人にピッタリではないでしょうか。
~よくあるご質問~
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