4月。新年度の始まりですね。
新社会人として初めて幼稚園に勤務される方、転職して新たに幼稚園で働かれる方、初めて&新しい職場への期待もあると思いますが、それ以上にまだ見ぬ未来に不安な気持ちもあるのではないでしょうか。
そんなあなたの道しるべになれば…と考え、保育士&幼稚園教諭20年以上のキャリアを持つ僕の経験を、皆さんにお届けしたいと思います。
大人も子どもも先の見通しが持てることって大切ですよね。
ちなみに僕は今年度、年長クラスの担任になりました。昨年度、年中クラスからの持ち上がりです。
そこで、主に幼稚園の年長クラスではどのような活動をして、どのような思いで保育を進めていくのかなどを、皆さんに紹介していきたいと思います。(保育士の経験も長いので、もちろん他の年齢の活動なども紹介していきます。)
当コンテンツでは、
- 活動の日案
- おすすめの遊び
- 園行事(運動会や発表会など)の進め方
- 季節の行事(子どもの日やひな祭りなど)
- 懇談会の仕方
などを紹介します。
今回お届けする内容は「始業式の日案」です。
あくまでも僕の日案ですので、自己流にアレンジして使って下さい。
また、日案を見ていただくにあたって、見方をお伝えしておきます。
「◎」は子どもの主な活動です。
「❍」は主活動以外で子どもがすること。
- 教師の援助、配慮、環境構成です。
赤字は意識すると良いポイントです。
以上の4点に気をつけて見てみて下さい。
【ねらい】
- 新しい学期の始まりを感じる。
- 大きくなったことを喜ぶ。
- 友達との再会を喜ぶ。
【主となる活動】
◎始業式に参加する。
【子どもの活動/援助・配慮】
❍登園する。
❍身支度を整える(帽子、タオル、水筒、鞄をかける、出席シールを貼る)。
- 身支度の手順を貼っておき、自分で見てできるようにする。
- 手順を見てもわからない子には、そばについて援助する。
- 始業式のみの活動のため着替えはしない。
◎好きな遊びをする。
- 玩具は子どもが自分たちで出し入れしやすいようにしておく。
- 子どもたちが好きなものを選んで遊べるように見守る。
9:30❍片付けをする。
- 5分前には「長い針が6になったら片付けるよ」とあらかじめ予告しておく。←子どもにも心の準備が必要です。
- 製作途中の折り紙やブロックなどは、残しておいても良いことを伝え、ロッカーの中に入れたり、棚の上に置いたりしておく。
❍排泄をする。
- 式の前にはトイレに行っておいた方が良いことを伝える。→小学校に向けて男の子は排泄時にズボンやパンツを全て下さず、前だけ下してする練習をしていく。
- 出ない子には無理強いをせず、自分で尿意を感じてトイレに行けるようにする。←僕の個人的な見解ですが、頻繁にトイレに誘い過ぎると、膀胱に尿を溜めることができなくなってしまいます。ある程度、溜める経験も必要です。
- 排泄後には衣服を整えるように声を掛ける→習慣化できるように、初めのうちは継続して声を掛けていく。
10:00◎始業式に参加する。
❍男女2列に並び、遊戯室へ移動する。
❍園長先生の話を聞く。
- 始業式に行く前に、話を聞くときの態度などを確認しておく。静かに聞く、話している人の顔を見るなど。←初めてのことなどは予告しておくと子どもも少し意識することができます。
- 年長になり自分たちよりも小さな友達が増えたことを知り、大きくなったことを実感できるようにする。
10:30❍保育室に戻る。
❍新しいクラスになったので、担任を含め自己紹介をする。
❍休み中の出来事を話す。
10:50❍排泄をする。
❍降園準備をする。
❍帰りの会をする。
- 絵本を読んだりして落ち着いた雰囲気を作る。
- 今日の活動を振り返る。←振り返りは記憶の定着などにおいて大切なことです。
- 明日の予定を伝える。←明日に期待が持てるように。また何をするか分かっていると子どもが安心します。