いきなりですが、あなたが運命の人に出会う確率ってどれぐらいかご存じでしょうか?
その確率、なんと0.00034%!
(イギリスのマンチェスター大学のピーター・バッカス博士の論文)
はい、もう詰みましたね。こんな天文学的な数字で、どうやって理想のパートナーを見つけられるというのでしょうか。
沢山の女性と遊ぶナンパ師も、婚活に励む女性も、純粋に恋愛やセックスを楽しみたいあなたも、きっとどこかで「理想のパートナー」を求めているのではないでしょうか。果たしてそんな
「理想のパートナー」 なんているのでしょうか?
幸せの青い鳥を探すようなものではないでしょうか?
このTipsではそんな読者のために、「理想のパートナーの見つけ方」を科学論文を参考に紹介していきます。サクッと読めるライトバン記事になっていますので気軽に読んでみてください。
自分にとって理想のパートナーとはだれか。
そしてどうすればその理想のパートナーに出会えるのか。
科学論文に基づき、「理想のパートナー」について明らかになっていることを紹介することで、皆様の恋愛、結婚を少しでもプラスに導きたい所存です。
もちろん、以下に紹介する内容は「100%正解」ではありません。
幸せの基準は人それぞれで異なるため、そもそも幸せや恋愛の「正解」なんて存在しないのかもしれません。
それでも、このTipsを通じて、闇雲にアポを続ける疲弊した生活や、付き合っている恋人とこのまま付き合い続けてよいのか疑心暗鬼になるその気持ちが、少しでも軽くなることを願っています。
自分にとって理想のパートナーとはどんなパートナーか
理想のパートナーに出会う前に、まずは自分にとってどんな人が理想のパートナーになり得るのかを知らなくては始まりません。
理想のパートナーと一口に言っても、何を「理想」とするかは人によって異なる、というのは自明でしょう。そこでここでは「理想」を
A:一般的に見て理想とされる性格特性(絶対的理想)
(ほとんどの人にとって良い男、良い女である人の特徴)
B:本人にとって理想とされる性格特性(相対的理想)
(特定個人にとって相性の良い相手の特徴)
に分類し、それぞれについて解説していきたいと思います。
まず、「A:一般的に見て理想とされる性格特性(絶対的理想)」について、デイビッド・M・バス(配偶者選択に関連したヒトの性差の進化心理学的研究で著名な心理学者)による論文(1985,1989)では、男女両方の理想的なパートナーとして挙げられた最も重要な特性は「親切で思いやりがある」「知性がある(賢い)」「一緒にいてワクワクする」でした。さらに同じ論文内では、上記の特性に加え、一般的に見て理想とされるパートナーの特性には「一緒にいると楽しい人」、「正直な人」、「愛情深い人」、「信頼できる人」などが挙げられています。つまり、日々の何気ないコミュニケーションがしっかりと取れる人、というのがポイントになりそうです・
では、次に「B:本人にとって理想とされる性格特性(相対的理想)」とはどういうタイプでしょうか?
これが本Tipsの肝であり、結論であり、主張の全てです。
結論から言うと、
「類似性」
です。
理想のパートナーかどうかを決める観点は「類似性」なのです。
では、一体どのような類似性がパートナーの相性を決めていくのか、これから一つ一つみていきたいましょう!
「外向性-内向性」 の類似性
まず、女性の場合、「外向性-内向性」が類似している男性をパートナーに選ぶ方が上手くいきやすいことが分かっています。
つまり、女性が非常に外交的であれば、外交的な男性を、内向的な女性であれば内向的な男性を選ぶ傾向が強く、また関係も長続きしやすいという研究結果があります(Lum, K., & Curran, J. P., 1975)。
これは 外向性-内向性 の違いが、日常生活を送る際のストレスに繋がると考えられるためです。一時的な刺激としての恋愛は、外向性-内向性に大きな違いがあっても楽しめるかもしれませんが、長く一緒にいるパートナーを考えた場合に、 外向性-内向性が類似しているパートナーの方がストレスを感じる割合が低いのです。
「身体的な特徴」 の類似性
また、「身体的な特徴」が類似しているパートナーも結婚しやすく、関係を維持しやすい傾向があることが分かっています。
身体的特徴とは、顔のパーツ、身体の大きさなどが挙げられます。
これは身体的類似性からくる安心感もさることながら、セックスの相性においても、身体的に類似性のある関係の方が相性が良い可能性を示唆しています。
(補足:例えば欧米人と日本人の体は、骨格や肉付きがそもそも異ります。これは進化の過程、環境の適応過程でそのような特徴の違いが生じていますが、欧米人女性の体にはやはり日本人男性のモノは物足りないのでしょう。。)
「似たもの夫婦」という言葉があり、夫婦が同じ時間を過ごしているとだんだんと似てくると言われますが、科学的には(Mascie-Taylor, 1988)は、この配偶者の類似性は、夫婦が時間の経過とともに互いにより類似するようになることに起因せず、むしろ最初から似た者同士をパートナーに選んでいる傾向にあることを示しています。
「マキャベリズム的な特徴」 の類似性
「マキャベリズム的な特徴」による類似性の研究も面白いです。一般的にマキャベリズムとは、以下の特徴があると考えられています。
・愛想が良いので、始めは良い人そうに見える.
・嘘をつくことに抵抗がなく、正当化しようとする.
・目的のためならどんな手段も選ばない.
・人心操作(人の心を操作すること)が得意https://jobhack.jp/3159
いかにも結婚生活や長期的な関係からほど遠そうなパーソナリティだと思われるかもしれませんが、面白いのは、一般的に男性は低マキャヴェリズムの女性を配偶者に選ぶ傾向にありますが、高マキャヴェリズムの女性だけはロマンチックなパートナーとして高マキャヴェリズムの男性を好み、結婚生活の満足度も高いことが分かっているのです。
女性の中には、自分が高マキャヴェリズムである自覚を持つ人もいるでしょうから、そういう女性は同類の高マキャヴェリズムの特徴を備えた男性を探した方が上手くいきやすいということです。面白いですね。
「価値」 の類似性
最後は「価値の類似性」についても触れます。
よく婚活でハイスぺを狙ったり、自分より圧倒的に恋愛市場価値が高い男性を求めてしまう婚活女性が多いですが、類似性の観点から言うとこれは得策ではありません。
配偶者の価値が自分よりも遥かに高いパートナーを追求すると、即座にまたは最終的に拒否される可能性があるからです(いわゆる捨てられる、遊ばれる)。
また、配偶者の価値が低すぎるパートナーを追求すると、標準以下のパートナーを取得することになり、関係の不満につながる可能性があります。
従って、年収、容姿、キャリアなど、我々は、将来のパートナーの配偶者の価値と自らの価値を比較して、できるだけ同類交配(類似性の高い)パートナーを選ぶ方が上手くいくというのが結論です。
一つの出会いから学びを得て、価値観をすり合わせる。
さて、これまでいくつかの研究論文を参考にしながら、理想のパートナーとは類似性であるということをひたすらに主張してきました。では、こうした理想のパートナー、つまり自分の理想とするパートナーを見つけるには、具体的にはどうすればよいのでしょうか?
本Tipsの最後に、その方法を簡単に紹介して締めくくりたいと思います。
ここでも結論から言えば、マッチングアプリやお見合い、合コン、日々の出会いなどで、一つ一つのアポから必ず学びを得るということです。
特に多くの人は、「婚活」を始めるとむやみやたらにアポを組み始め、目の前の男性の挙動に一喜一憂し、振り回され、疲れ、婚活を断念してしまうことが多くあると思います。
そこで、一番忘れてはいけないことは、「自分はなぜ結婚したいのか」という自分の価値観、結婚観、目的を明確にしておくことです。自分の活動の目的が定まっていなければ、どんなにアポを重ねてもうまくいきません。
「子育てがしたい」「経済的に楽になりたい」「週末に出かける相手がほしい」「家族を納得させたい(親孝行したい)」など、いろいろと結婚したい理由は複合的かもしれませんが、一番考えないといけないことは、「自分はどういう人間(どういうことに幸せを感じるのか)なのか、そして結婚相手に何を求めているか」です。これを今一度考えながらアポをすることで、一つ一つの出会いから自分が求める条件や判断基準がさらに明確になっていきます。
さて、長らくお付き合いいただきありがとうございました。今回のTipsは以上となりますが、いかがだったでしょうか。
ぜひ、感想やコメントを共有頂けると嬉しいです。
また、婚活女性向けにより詳しいTipsも書いていますので、宜しければ参考にしてみてください。