睡眠障害の4つのタイプと睡眠薬の種類

睡眠障害の4つのタイプと睡眠薬の種類

やよい✳︎薬剤師

やよい✳︎薬剤師

睡眠障害のタイプ 4つ

Ⅰ 入眠困難 
布団に入っても寝つきが悪く、なかなか眠れないタイプです。一度眠ってしまえば朝まで眠れるのタイプで、不眠症の中では一番多く、ストレスが原因であることが多いです。

Ⅱ 中途覚醒  
深夜に何度も目が覚めてしまうタイプです。睡眠が何度も途切れるので十分に眠った気がしないため、熟眠感がありません。

Ⅲ 熟眠障害
睡眠時間が長くても眠りが浅く、熟眠感を得ることができないタイプです。高齢者や神経質な人に多いです。

Ⅳ 早期覚醒
朝早く目覚めてしまい、その後眠れなくなるタイプです。高齢者やうつ病の人に多いです。

睡眠薬の種類 大きく分けて2種類

 🌠強制的に眠らせるタイプ
 ベンゾジアゼピン系
 非ベンゾジアゼピン系

 🌠自然な眠りを促すタイプ
 メラトニン受容体作動薬 
 オレキシン受容体拮抗薬

強制的に眠らせるタイプ

🌠ベンゾジアゼピン系
最も多く使われており、さらに超短時間型、短時間型、中間型、長時間型と作用時間の長さによって種類が分けられています。
抗不安作用のあるものもあり、他の様々な疾患にも使用されています。

超短時間型や短時間型は主に入眠障害に、短時間型、中間型は主に熟眠障害や中途覚醒に、そして長時間型は中途覚醒や早期覚醒、他に疾患があり長期間服用する場合などに使用されます。
個人の状況によって、使い方が異なる場合も多々あり、組み合わせることもあります。

🌠非ベンゾジアゼピン系
ベンゾジアゼピン系と作用は同じですが、催眠作用への選択性が高いので、睡眠薬の副作用である筋弛緩作用によるふらつきや転倒が少なくなっています。
短時間作用型しかないのが難点です。

ベンゾジアゼピン系や非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は脳の機能を低下させ、強制的に眠らせる薬です。
大変よく効くのですが、後述する副作用も多く、強制的に眠らせるため、自然な眠りとは質が異なります。
即効性があるので、上手く使用すると、とても効果があり、2週間くらいまでの短期間の使用に向いています。
寝付く習慣が付いたら止めるようにするのが理想的です。

2週間程度であれば、依存症の心配もないため、医師の指示通りにしっかりと服用して欲しいです。
2週間ほど服用すると、精神的、肉体的な疲れが取れて、他の色々な症状も消えてしまうことも少なくありません。
うつ病など、他の疾患が絡んでいたり、個々の状況から長期に服用しなければいけない時は超短時間、短時間型ものは依存症になるリスクが高いので、長時間型のものが使用されることもあります。

ベンゾジアゼピン系、非ベンゾジアゼピン系の副作用

主な副作用です。

 ☆ふらつき、転倒
 ☆健忘(前向性健忘)
 ☆依存(身体的依存、精神的依存)
 ☆反跳性不眠

☆ふらつき 転倒について 
筋弛緩作用によるもので、高齢者に多いです。良い効用もあり、肩こり、頭痛を緩和する作用もあります。非ベンゾジアゼピン系には比較的少ないです。

☆健忘(前向性健忘)について
中途半端な覚醒状態になることで、その間の行動を覚えていない状態です。超短時間型、短時間型に多く、アルコールとの併用で起こりやすくなります。

☆依存について
身体的依存 
 服薬しないと眠れなくなる状態です。短時間型の睡眠剤を服用し、薬の作用が切れると目覚めてしまう例もあります。

精神的依存
 服薬しないと眠れないのではないかと不安になり、服薬しないではいられなくなる状態です。

☆反跳性不眠について
 薬が体に慣れてあまり効かなくなるが、止めると眠れなくなるので止められなくなる(離脱症状)状態です。

自然な眠りを促すタイプ

メラトニン受容体作動薬、オレキシン受容体拮抗薬は、生理的に眠る作用を助け、自然な眠りを促す薬です。
ベンゾジアゼピン系や非ベンゾジアゼピン系のような副作用はありませんが、生理作用には個人差があるため、効果にばらつきがあります。

🌠メラトニン受容体作動薬
 メラトニンは体内時計を調整して眠りに導くホルモンで、その作用を強化して、自然な眠りに導きます。
人によっては日中に眠気を持ち越すこともあり、服薬量を1/2~1/4に減らしても十分な効果が得られることもあります。昼夜逆転などの場合に概日リズムを整える働きがあります。

🌠オレキシン受容体拮抗薬
 覚醒に関与する神経ペプチドのオレキシンをブロックし、睡眠状態に切り替える薬です。
依存性はありませんが、レム睡眠を増やすため、悪夢をみることがあります。

🌠その他 
長期間使用するために、依存性が少なくマイルドな効果を期待して、抗うつ薬、抗精神病薬を使用することもあります。

最後に

以上が睡眠薬についての概要ですが、不眠症の治療は、睡眠薬を服用して眠れるようになることが目的ではなく、最終的には薬の必要がなくなり、服薬を中止することで治療が完了します。ずっと継続するものではないということを踏まえて治療に臨んでほしいと思います。

また、不眠になるには理由があります。不眠だけに目を向けるのではなく、不眠になった背景にも目を向けて、日常生活の状況、習慣、感情、考え方、ひいては人生についても立ち止まって見つめ直す機会と捉えて、これからの人生をより良く生きるために、その辛い経験を生かして欲しいと願っています。


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この記事のライター

やよい✳︎薬剤師

調剤薬局の薬剤師です。薬のこと、病気のことなど書いています。 病気の治療に携わるとともに、病気にかからない事が一番大切だと考え、心も体も健康に生きる為に役に立つ情報を発信しています。

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