2021年3月30日のニュースでアップルがiPhoneに関して「独立修理プロバイダー」が純正品以外の部品を使って修理できるようにするということを発表したという報道が出ました。
これは保証対象外のiPhoneに限るということ。純正品以外の部品を使うと保証外になってしまいますので、この独立修理プロバイダーの修理も保証が切れてから純正品以外を使えるということです。
アップルとしては修理もすべて純正品を使った方が当然儲かることになりますので、今回のことで条件がかなり緩和されたということになるのでしょうか。iPhoneが壊れたりしたときに、今までより安く修理できる可能性があるかもしれません。
今でもあるのに非認可の修理屋さん潰し?
純正品以外での修理が可能になったということですが、実は今でもすでに純正品以外の代替品で修理をしてくれる業者さんはたくさんあります。
街中に溢れるiPhoneの修理屋さんで安く対応してくれるのは当然のように純正品ではありません。純正品でないから安くできるのです。その代わり、もう保証対象外になってしまうということ。
アップルケアに入っている人は壊れたときは当然アップルケアの制度を利用するでしょうし、修理屋さんに依頼するということは既に保証対象外になってしまっているものを出すことになるので、このこと自体は大きな問題ではありません。
今回の「独立修理プロバイダー」で純正品以外を使用できることになるというのは、既存の代替品での修理を行っていた修理屋さんを潰すことにもなってしまうのではないでしょうか?
非認可の修理屋さんも必要?
非認可の修理屋さんは潰れた方がいいのか、それとも非認可の修理やさんも存在して乱立した方がいいのか?この正解はわかりません。
非認可のところなんて質がよくないのでは?と思うかもしれませんが、この認可は政府・行政の認可でもなんでもなくただアップルが認可しているかどうかというそれだけのこと。
アップルが認可すればその修理屋さんは品質が高いということになるのかもしれませんが、同時に修理価格が高くなるかもしれません。アップルの規則に基づいてこの金額でやってください、この部品を使ってくださいと言われれば修理費用はどんどん上がってきてしまいます。
それが一般消費者にとっていいことなのか?既存の非認可の業者さんも多く存在して、そこで競争して全体の料金も下がっていく方が結果としては良い方向に行くのでは?という考えもあります。
普及すれば全体の修理料金は下がっていく?
今回の独立修理プロバイダーが流行ってくれれば全体としては非正規品を利用した修理が多くなると価格は下がっていくことは予想されます。
問題は既存の非認可の修理屋さんとの競合がどうなっていくかというところもありますが、非認可のところは非認可のところで安く対応できないと競争に負けてしまいますので競争が進んでいけば結果安くなるかもしれません。
独立修理プロバイダーだけが勝ち残って、既存の非認可のところが認可を取るようになるのであればまだいいのかもしれませんが、そうでなく次々に潰れていくなら問題になるかもしれませんね。
ガラケー時代、携帯電話屋さんがたくさん存在したのに、スマホになって本体の割引販売をしない方向になり携帯電話屋さんは廃れていきました。
その代わりというか、別物ではありますが、iPhone修理屋さんが街中に溢れるようになってきました。今度はこうした修理屋さんも淘汰が始まっていくのかもしれません。
iPhoneの修理頻度は上がっていく?
iPhoneの修理頻度は上がっていくのかどうか。これもはっきりしたことはわかりませんが、今のまま進化が停滞してくるのであれば、新しいiPhoneをそこまで買うことなく壊れたら修理という流れになってくるのかもしれません。
iPhoneの新機種が発売されてると驚くべき新機能であったり、進化が見られたという時期がありましたが昨今はそんなことはなくなってきました。
別に1世代前どころか、3世代くらい前のiPhoneを使っていたとしても、全く日常生活に支障はありません。最新機種にするだけの理由が無くなってきています。
今後は壊れたらその部分だけを修理したり、バッテリーを交換して使い続けるような時代が来るのか、それともiPhone自体が安くなって買いやすくなって廉価品として購入できるようになっていくのか。または再び驚くべき新技術が出てくるのか。
今後どういう流れになるかはわかりませんが、修理費用も安く抑えられるようになってくるというのは消費者にとってはいいことですし、期待したいですね。
【関連記事】
・iPhoneにはきちんとケースをつけませんか?壊れるのを防止しましょう
・iPhone 郵送修理 日数・期間は?ダイワンは安い?