かざぐるま@吃音との出会い

かざぐるま@吃音との出会い

かざぐるま

かざぐるま

こんにちは。かざぐるまです。

吃音かなと最初に感じたのは、いつの頃だったかな?

実はあまり覚えてないんですよね~。最初の頃は大分、うろ覚えになってしまってるけど、一つ一つ振り返っていこうと思います(笑)

 私が最初に、なんか喋りにくいな?って感じたのは、たしか大学生の頃だったと思います。高校生の頃は、喋りにくい。って思ったことは無かったんだけどな、、大学に入り、接客業のアルバイトを始めてから、あれ?と違和感を感じるようになりました。

パン屋で接客のアルバイト

 私は大学4年間パン屋で接客のアルバイトをしていました。

 ショッピングモールの食品売り場横にあるパン屋だったので、平日・土日ともに、お客さんが割と多い人気のお店でした。パンを販売する仕事がメインだったので、まさに接客業です!

 パン屋のバイトは、私にとって、初めての職場でした。人見知りだけど、人と話すことが好きだった私は、もっと社交的になりたい!!と思い、勇気をだして接客の仕事に飛び込んだのです。

 バイトの作業は、「レジ打ち」「スライサー(パンを切る)」「食器洗い」等がメインでしたが、一部のパンや果物ジュースの製造もありました。

 職場はいわゆるチェーンのパン屋でした。バイトの教育体制がしっかり整っており、そこで、人生初めての正式な「マニュアル」に触れたのです。

「マニュアル」通り話す、という試練

 実際の職場でもマニュアル通り、作業を行うことが基本でした。

「それでは、マニュアル通り、声出ししてね!大丈夫!マニュアル通りでいいから!」そんな感じで、初めてのバイトがスタートしたのです。

「いらっしゃいませ」「少々お待ちくださいませ」「またお越しくださいませ」・・・マニュアル通りの会話を覚え、先輩スタッフの真似をしながら、黙々を仕事をこなしていきました。

 バイトを始めてから、1年以上経過したときだったかな?

マニュアル通りの接客フレーズを喋ろうとすると、舌が回らず、ところどころ噛んでしまうことがありました。

「また、お越しくださいませ~~」が、つっかえて言いにくいぞ。。。

 「呂律が回らないのは、なんでだろ?」「いつも同じフレーズのところで詰まってしまう」。。そんな風に考えこみ、理由を考えれば考えるほど、そのフレーズの発声がうまくいかないのです。この前まで、できていたのに!なんでだろ?

 苦手意識を抱えたまま、接客を続けることとなりました。そのフレーズを喋る前になると、心臓の鼓動が早くなるような感じがしました。

このときの自分には、吃音の症状がでていたのかもしれません。でも分からず、何かおかしいなー?と感じているだけでした。

店内放送、という試練

 そして、さらに苦手意識をさらに高めてしまったのが、店内放送です。

 店内放送とは、ピンマイクをつけて、「焼きたて」の案内や「声だし(いらっしゃいませ)」をメインで行う作業です。店内放送に合わせて、各店員がマニュアルに沿った声出しを行うという仕組みがありました。

 拡声器をつけた状態で、言い間違えることはできません。より慎重に喋るようになりました。その結果、苦手意識のあるフレーズをなるべく喋りたくないな。。。という気持ちがさらに膨れ上がっていったのです。

 ここでは、自分なりに言いやすい言葉のフレーズに若干、修正しながら、店内放送を行うという形で、乗り越えることができました。

 仕事としては、乗り越えることができました。しかし、心の奥に芽生えた、喋ることへの苦手意識は克服することができず、徐々に自信が無くなっていくのを感じたのでした。

あとがき

 この記事を読んでくださる方の中には、もしかしたら、吃音で悩んでいる方もいるのではないか?と思います。

誰かに相談する気持ちになれなかったとしても、

「かざぐるま」というやつは吃音で悩んでいたんだな~~と感じてほしいと思います。

私自身、「こんな簡単なことができないのは自分だけ・・・・」そんな風に、何度、考えたことがあったか、分かりません。

今、振り返って、当時の自分に伝えたいことがあるとすれば、

  • 「そんな悩まなくても大丈夫~、なんとかなるさ」
  • 「自分はダメな人間だ~って、メンタルを落とすことが一番、ダメだよ」

「いちいち、そんなこと気にせず、早くパンの品出ししろよ~~(笑)」

そんな風に伝えたいと思います。


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この記事のライター

かざぐるま

吃音と共存する営業マン 相談できない悩みを抱えている人に伝えたい。 ビジネスを諦めたくない人・挑戦が不安な人・自信が無くなった人。。いろんな人の。 大人になってから「言葉が喋りにくくなった。。」と気づき、吃音の存在を知る。 「今まで簡単に出来たことができなくなった」という劣等感に苛まれ、自信を喪失するも、 諦めたくないという信念を持って、自分なりのメンタル術で克服する。

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