下準備のおかげで、吃音持ちの私でも、プレゼンを好きになれた。

下準備のおかげで、吃音持ちの私でも、プレゼンを好きになれた。

かざぐるま

かざぐるま

こんにちは。かざぐるまです。

私は吃音もちの現役営業マンです。軽度の難発を患っています。

仕事柄、人前で話す機会は多く、度々、プレゼンを行っています。スライド100枚以上のパワーポイントを作成し、発表をすることもあります。

私は、当初、プレゼンが大嫌いでした。

人前で話すことに慣れていなかったこともあり、プレゼンという言葉を聞いただけで、逃げ出したくなるような気持ちになりました。順番を待っている時間は、心臓がバクバクして、「早く終わってくれ」と願うばかりでした。

しかし、今では、プレゼンへの苦手意識が薄れ、どちらかといえば、好きになっています。多少の緊張はしますが、自信をもって発表ができています。

なぜ、そんな風に変わることができたのか?

私の経験談を、紹介していきたいと思います。

 プレゼンを好きになるには、自信をつけることが必要です。最初から上手くいくことは、ありません。実際は、泥臭い訓練の積み重ねだと思います。

プレゼンを成功させるには、下準備が8割だと思います。私が行ってきた作業を、一つ一つ、順を追って説明していきます。

  1. ストーリーを組み立てる。
  2. 読みやすい原稿をつくる。
  3. 1人で、繰り返し原稿を読み返す。
  4. 自分のプレゼンを録音して聞く。

「なんだ当たり前のじゃん」と思った人もいるかもしれませんが、やるかやらないかで、大きな差が生まれます。大体の人は、この準備をしないまま、プレゼンが苦手だ~って言っている気がします。

 学生時代、「予習しないと勉強についていけないよ~」って、先生から教わったことがあるのではないでしょうか?「プレゼンの予習」を本気ですれば、成功確率を飛躍的に高めることができます。成功とは言えずとも、失敗確率をかなり減らすことはできるでしょう。そして成功体験を積み上げることで、どんどん、プレゼンが得意になっていくのです。

①ストーリーを組み立てる

 プレゼンをする上で、最も大事なことは、相手に内容が伝わりやすいような順序で、資料を作成することです。この部分を、ないがしろにして、さっさと資料を作り始める人もいますが、これは、絶対に止めてください。時間が無駄になる可能性が高いです。

 発表のストーリーをしっかり組み立てることができれば、後々の資料や原稿作りが、本当に楽になります。自分自身で、何を言っているか分からなくなる。。という人は、この部分の組み立てが甘いことが、ほとんどです。

 どんな資料で、どんな順序であれば、自分の伝えたいことが最も伝わるか?論理的に矛盾が生じないか?を真剣に考えてみてください。資料の完成真近になって、やっぱり全部作り直し!という事態に陥らないためにも。。

②読みやすい原稿を、つくる

 組み立てたストーリー通りに、資料を構成していき、たたき台が出来上がったとします。この場面になったら、一度、発表原稿を作成するとよいでしょう。

 発表原稿(たたき台)を作成する理由は、二つあります。一つ目は「記入ミスに、気づくことができる」ということ。原稿を作成する時、資料を細かく見直すので、誤字脱字やグラフ・表のミスに、気づくことができます。二つ目の理由は、「発表資料に漏れがないか?確認できる」ということ。原稿を作成するとき、自然と論理的な思考になります。頭でイメージできていたストーリーでも、文字に落とし込んだ途端に、つじつまが合わなくなるケースは非常に多いんです。違和感を感じたときは、再度、ストーリーを組み直してから、原稿を作成していきます。

③1人で、繰り返し原稿を読み返す

 原稿のたたき台が完成したら、プレゼンを想定した読み込みを行いましょう。相手がいるイメージを膨らませながら、一人プレゼンを行うことで、発表練習と原稿確認の両方を行うことができます。

 私は吃音もちなので、なるべく自分が言いやすいフレーズに、原稿を書き直すようにしています。少し言いにくいな~って思った箇所は、自分の言いやすい言葉に、どんどん変えています。

 「吃音で、言葉が詰まる」というのは、実際のビジネス現場において、マイナスに捉えられることが多いです。これは仕方ないこととして、割り切るしかありません。「私は吃音があるので、聞きづらいかもしれませんが、頑張って話すので、よろしくお願いします」という意気込みなんて、求められていないんです。だからこそ、自分が発表しやすいような原稿を作ることが最も重要で、人一倍、時間をかけるようにしています。

④自分のプレゼンを録音して、聞く

 一人プレゼンをするとき、自分が話している声を録音すると良いでしょう。実際に、録音した声を聞いてみると、様々な発見をすることができます。「少しテンション低すぎるね」「もっと、ゆっくり話したほうがいいかも」「棒読みになっているから、強弱をつけた話のほうがいいかな」など、客観的に自分の発表を判断できるのです。

 自分の発表を聞いて、「面白くない」「分かりにくい」と感じたのなら、誰が聞いても同じ反応をするはずです。発表内容に最も理解のある自分が、ダメだと思うんだから、初めて聞く人は、もっと分からないはずですよね。

 自分の発表を聞くのが、最もプレゼンが上手くなる鍵だと、私は思っています。一人プレゼン練習をする人は、割といるのですが、「録音して聞く」という点まで、やり切れている人は少ないように感じます。

まとめ

 私は、苦手なプレゼンを何とか乗り越えようと、今回、紹介した4つの手順を、プレゼン前の下準備として、積み重ねてきました。正直、下準備には、時間がかかります。ただし、やるかやらないかで、プレゼンの完成度が圧倒的に変わるのです。

 私は吃音を持っていて、今でも、流暢に話すことは苦手です。しかし、説明の順序や話の抑揚というポイントを押さえることで、「他の人よりも、断然、分かりやすく伝える!」という目標を目指してきました。これからも、この努力を続けていくつもりです。

 下準備をしっかりと行い、プレゼンの成功体験を積み重ねることで、自信が生まれます。すると他人からの評価もあがり、どんどん、プレゼンを好きになっていくでしょう。

 興味ある方は、ぜひ、この4ステップに、取り組んでみてください。

(終わり)


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この記事のライター

かざぐるま

吃音と共存する営業マン 相談できない悩みを抱えている人に伝えたい。 ビジネスを諦めたくない人・挑戦が不安な人・自信が無くなった人。。いろんな人の。 大人になってから「言葉が喋りにくくなった。。」と気づき、吃音の存在を知る。 「今まで簡単に出来たことができなくなった」という劣等感に苛まれ、自信を喪失するも、 諦めたくないという信念を持って、自分なりのメンタル術で克服する。

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