こんにちは。かざぐるまです。
この記事は、私自身が、大学卒業後、約10年間、営業マンとして働いてきた経験をもとに、書いています。吃音に悩んだ時期もありましたが、今は開き直るぐらいの気持ちを持って、仕事に取り組んでいます。
社会に出ることへの不安が多々あると思います。自分には何が出来るだろうか?と考えると、どんどん選択肢を狭めたくなる気持ちも分かります。
そんな気持ちの方に、社会に出たら、こんな状況が待ってるよ、ということを伝えたいと思います。「こんな風だったらいいな~」ではなく、リアルの現場の状況です。
私がお伝えできるのは、私が働いている業界を例としているので、内容が偏っていると感じる方がいるかもしれません。そこの部分はご了承ください。。
①よりコミュニケーション重視の社会へ
就職活動中、「あなたの長所は?」という質問に、「コミュニケーション能力です」と答えた方、多いのではないでしょうか?いつの時代になっても、人と人の関係は最重要課題であり、会社という組織であればなおさら、コミュニケーションの必要性は高くなります。
現在の社会は、AI技術の進化により凄まじいスピードで、効率化が進んでいます。一昔前の技術では解決できず、人海戦術で行っていた仕事も、新技術により効率化され、働いていた人員が瞬く間に必要無くなり、余剰人員になっています。
AI技術は、今後も猛烈な勢いで進化することが予想されており、効率化が可能な「単純労働」の仕事は急減していくでしょう。その反面、AIでの代替が困難な「人と人の触れ合い」を含む仕事の需要は高まっていく予想です。
そんな社会において、コミュニケーション能力を磨いていくことは、生きていく上で必須のスキルです。
吃音という悩みで、「コミュニケーションが苦手。。。人と触れ合わない仕事につきたい。。。」という希望は、叶いにくい状況になっています。
近年、コロナ禍によるDX推進の流れにより、こんな変化がありました。
- 非接触の商談が多くなった。
- ZoomやTeams等のWebミーティングが会議の主流に。
上記例は、かなりメインどころですが、他にも数えきれないほどの変化が出ています。「非対面」コミュニケーションの割合が増加しています。
「非対面」の状況であれば、人前で話す機会が少なくなり、安心じゃないか?と思った方は、要注意です。
「非対面」下においては、「自分の考えをはっきり伝える力」が対面のとき以上に求められます。「分かりやすく話し、伝える力」の必要性が格段にあがったのです。
画面越しの相手に、身振り手振りやその場の雰囲気で意思を伝えることは、ほぼ不可能です。吃音で悩む方にとって、頭の痛い話ですが、「話す技術」というスキルが無いと、社会で活躍することは難しくなっているのです。
年収の高い仕事であれば、なおさら人とのコミュニケーション重視の傾向が強くなります。黙々と一人で行う仕事の単価は平均的に低いのが現実です。
②他人より優れた特徴を身につけよう。
「話す技術」を磨かなくては、社会で活躍できない。。と考えこむと、辛い未来しか待っていないのでは?と不安になるでしょう。正直、不安は大きいと思います。でも、不安を和らげる方法もあります。
それは「他人より優れた特徴を身につけること」です。
「吃音を早く治さないといけない」「もっと話す練習をしなくちゃいけない」・・・そんな風に考えれば考えるほど、吃音症状は悪化⇒メンタルが落ちるという悪循環に陥ります。どんどん、自信が無くなっていき、「どうせ俺には無理」と投げやりになってしまいます。
そんなことを考える暇があったら、他の人より優れたポイントを作り出すことに専念してください。自分が出来ることの幅を増やしていき、活躍できる場面を多く作り出すことが大事なんです。
そんな難しいことじゃありません。本気で数カ月取り組んだら、誰にでも出来るはずです。
例をあげるとすれば、
- グラフや表を用いて、相手に難しいことを分かりやすく伝えることができる。
- 趣味の分野で、中~上級者の位置づけになる。
①については仕事の面です。
分かりやすく伝える方法は、「話す」だけではありません。人は視覚からの情報が80%以上と言われるように、目から得られる情報でないと、難しい内容を本質的に理解することはできません。
いくら説明しても、なかなか伝わらないのに、資料を見てもらうと一発で理解してもらえるといった事例は多々あります。
「視覚情報を分かりやすく伝える力」を学生のうちに、鍛えておくことをオススメします。
②については、趣味の面です。
趣味の分野で、活躍している人を見ると羨ましく感じませんか?人間は、自分に出来ない何かを持っている人を尊敬する生き物です。
自分の好きなことに没頭して、やりまくってください。気づけばそれが、自信に繋がります。音楽・登山・釣り・漫画・・・なんでも大丈夫です。
①・②ともにいえることは、
他の人より優れた何かを身につけること、すなわち「自分には、これが出来るんだ」と認識する何かをつくりあげてくださいということ。
これは、メンタル面において、大きな支えになってくれます。
吃音で失敗し、落ち込むこともあるでしょう。でも、自信をもてる作業・分野があれば、吃音の失敗もそんなに気にならなくなります。
「まぁいっか。これから挽回すればいいや」って思えるんです。
だから、諦めず、自分のやりたいことに挑戦してほしいと思います。
あとがき
思いの丈を書いていたら、文章が長くなっていました。書ききれない内容がたくさんあったので、またどこかで発信をしていきたいと思います。
私自身、吃音に悩み、ふさぎ込んでいた時期がありました。一念発起して、コツコツ自分なりのスキルを積み上げたことが自信となり、吃音の悩みを少なくすることができました。
自分が苦労した分、他の人に同様の苦しみを味わってほしくないと思っています。
最後まで読んでくれた方、ありがとうございます。