「ホーホー…ホーホー…」
森の木々が静かにゆれる夜、どこかからやさしい声が聞こえてきます。
その声の主は、くりくりおめめのふわふわフクロウ、「ココ」。
ココは、夜の森に住むちょっとふしぎな友だち。
昼間は木の上でぐっすり、夕暮れになるとゆっくり目をぱちりと開けます。
しずかな森の中で、星のこと、お月さまのこと、風の音や夜の生きもののことをたくさん知っている、ちょっとした“夜の先生”なのです。
ある日の夕方、ロロがひとりでおさんぽしていたときのこと。
木の上からふんわりとした声が聞こえてきて、見上げるとそこにはココがいました。
🦉「こんばんは、ロロ。今日は星がすごくきれいだよ」
🐼「ほんとだ~! ぼく、星の名前ってぜんぜん知らないや!」
その言葉に、ココは羽をひろげてロロの横に舞いおりました。
そして、夜空を見上げながら、オリオン座や北斗七星、そして「ねがい星」のことまで、やさしく教えてくれました。
🐼「あっ、流れ星!」
🦉「ねがいごと、した? やさしいキミの願いなら、きっとかなうよ」