ある晴れた朝のこと。森のなかをのんびりおさんぽしていたロロが、少し先をキラキラした目で見つめながら、ぴょんぴょん跳ねている小さなチーターの赤ちゃんを見つけました。
それが「ルル」です。
ルルは、とっても好奇心おうせいなチーターの女の子。まだ赤ちゃんだけど、頭の中は「知りたい!やってみたい!走りたい!」でいっぱい。ひとつ気になることを見つけると、目がくりくりっと輝いて、まっすぐ走りだしてしまうのです。
🐼ロロいわく、「ルルは風みたい!きゅうにいなくなったと思ったら、もう遠くでなにか見つけてるんだよ~」
そんなルルですが、ちょっとした不安や緊張に弱い一面も。急にひとりになったり、知らないことに出会ったときには、もじもじ…こわごわ…ロロのうしろに隠れてしまうこともあります。
でも、ロロが「だいじょうぶだよ」とにっこりすると、すぐに「じゃあやってみる!」とまた元気いっぱいになるのがルルらしいところ。
ある日、ロロとルルはお花畑をめざして競争することに。
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🐼「ねぇルル~、きょうはどこまでいくの~?」
🐆「うーん、あっちのお花畑まで!きょうそうしよっ!」
ルルはすばしっこい足で、ふわふわのしっぽをゆらしながら森をかけぬけていきました。そのスピードはびっくりするほどはやくて、ロロは思わず「まってまって〜!」とあせってしまうほど。
ルルにとって、毎日は発見と冒険の連続です。小さな石にも、ちょうちょの影にも、風の音にも、ぜんぶ「なに?」「おもしろいかも!」と反応してしまいます。
そんなルルのそばにいると、なんでもない道もたのしい冒険に変わっていくから不思議です。
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ルルは、まだまだ小さいけれど、世界をまっすぐ見つめるその目はとても力強くて美しい。これからもロロといっしょに、たくさんの「はじめて」に出会っていくことでしょう。
そして、あなたがちょっと元気がないときにも、きっとルルはそっと寄り添って、にこっと笑ってくれるはずです。
「だいじょうぶ。いっしょに走れば、きっと楽しくなるよ!」